フランスの最強お惣菜 保存も可能なキッシュ♪
「キッシュ」は、フランス郷土料理のひとつです。そもそもフランス北東部ロレーヌ地方で生まれた料理で、練りこみのパイ生地にアパレイユと呼ばれる卵液を流し入れ焼いたものです。
本当は、パイ生地から作りたいところですが、市販の冷凍パイ生地シートで簡単に♪
具材はベーコンとほうれん草が多いですが、今、旬のアスパラガスを用いました。
具材は自由自在にアレンジできますし、朝食にはもちろん、夕食にワインのおつまみとしても最高です。冷凍保存もできる万能な作り置き惣菜です。
★飲んで、食べて、未来へつなごう★
普段の食事に欠かせない牛乳、ヨーグルト、チーズといった乳製品。
コロナ禍の影響で、酪農業界も影響を受け、牛乳の需要、消費が激減。余りそうな生乳は、これまで脱脂粉乳やバターに加工されてきましたが、加工できる量にも限界があります。
コロナ禍で菓子店や飲食店での使用も減っているため、在庫が膨れ上がっています。
乳製品を利用して生産者を応援しましょう!
(調理時間50分以下)
- ■生地
冷凍パイシート 1袋(2枚)
■アパレイユ
- 卵……6個
- 生クリーム……400ml
■具材 - ベーコン(ブロック)……150g
- 玉ねぎ……1個
- アスパラガス(細いもの)……1パック(120g)
- マッシュルーム……4個
- パルミジャーノ・レジャーノ(塊をすりおろして使用)……60g
- 塩……少々
- 白コショウ……少々
- ナツメグ……少々
作り方
- 【1】解凍したパイ生地2枚を1枚ずつ置き、中央で1cmくらい重ね、指でなじませる。そのあとめん棒でのばし、キッシュ型に敷く。
*冷凍パイシートは使うタイミング15分前に出して使用してください。型に敷いたら、ふくらみ防止のために、底をフォークで穴をあける。その上にクッキングシートをしいて重しを乗せ、余熱しておいた180℃のオーブンで20分焼く。
*パイ生地を焼くための専用の重しがありますが、なければ小豆やお米を乗せればOKです。
- 【2】オーブンで生地を焼いている間に、ベーコンを1cm幅に切り(棒状、キューブ状、お好みでOK。今回は棒状にしました)カリカリに炒めいったん取り出し、そのフライパンのままで玉ねぎを茶色になるまで炒めます。そのあとにアスパラガス、マッシュルームを火が通るまで炒める。
- 【3】パルミジャーノチーズをすりおろしておく。
- 【4】ボウルに卵を割り、生クリーム、ナツメグ、塩、白コショウを加えてよくかき混ぜる。
- 【5】焼きあがった(1)に半量の(2)のベーコン、玉ねぎ、アスパラガス、マッシュルームを
入れた後(3)を流し入れ、パルミジャーノチーズを入れ、全体をなじませる。これを2回くりかえす。
- 【6】180℃で25分焼いたら完成です。
*オーブンによって火力が異なりますので、目安にしてください。
【ロレーヌ地方のキッシュ】
フランス・ロレーヌ地方で生まれたキッシュが、キッシュロレーヌです。ロレーヌ地方はドイツとの国境付近にある地域で、パティスリーで有名な場所。キッシュはフランス語でQuicheと書きますが、
ロレーヌ地方ではküechen(クーヘン)と呼ばれているといいます。
この語源はドイツ語のケーキという意味のkuchenです。つまりキッシュの語源はケーキということになります。ドイツに近いロレーヌ地方のキッシュは、ドイツの文化からも影響を受け誕生しました。
なので、ドイツでよく食べられているソーセージ、ベーコンなどの加工品が用いられているのです。
キッシュロレーヌの具材は基本的にベーコンとチーズのみというシンプルさが特徴です。キッシュロレーヌは最もオーソドックスなキッシュだと覚えておくとよいでしょう。
時間があれば、生地作りからトライしてみてほしいですが、冷凍パイシートはよくできていて、しかもおいしいのですぐに美味しくできます◎
レシピ
監修者
吉田 順子(よしだ じゅんこ)
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
食べることが大好きなことから、料理教室に7年間通い続けている。明治屋クッキングスクールでは、和食・洋食・中華・菓子の基本コースをマスター。食事の際のお酒の楽しみ方とマリアージュに感動したことから、ワインを学び始める。フードアナリストの資格も保有し、時々フード媒体でライティングを担当。美しいものが好き。ワインもそのひとつ。お料理とお酒の楽しみ方、マリアージュを追求し、日々のご家庭での食卓が楽しく、美しくなるよう、様々な角度から提案をしていきます。
【その他保有資格】
JSA SAKE Diploma、唎酒師、オリーブオイル ジュニアソムリエ、フードアナリスト、日本プリザーブドアーティスト協会 認定講師
マリアージュ
ワンポイント
伝統的なお料理にはやはり、「産地を合わせる」法則のマリアージュです。「その土地のワインに、その土地のお料理」は合わせやすい鉄板の法則。
キッシュは、アルザス・ロレーヌ地方が発祥のお料理と前述しました。アルザス地方のリースリングなら間違えないですね♪ドイツ文化の影響を受け、ほぼ国境に面したアルザス地方とドイツでは食文化だけでなく、文化も似ているので、ドイツのリースリングもよく合います。ベーコンの旨味と濃厚なチーズの味わいは、果実味をしっかり感じられ、酸味とフィネスをしっかり感じられる華やかなリースリングとマッチします。卵と生クリーム、熟成チーズをたっぷり使っているので、マロラクティック発酵し樽熟成したシャルドネも、バッチリです。具材は、季節に合わせて色々変えて、それに合わせワインも変えて楽しんでみてください。