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繊細な日本食とワインのペアリングが今、世界中で注目されています。
日本の「和食」がユネスコ無形文化遺産に認定されて以来、醤油や出汁、味噌といった日本独特の調味料と合わせるワインの楽しみ方が話題になっています。特に「旨味」という日本食ならではの味わいを引き立て、ワインをさらにおいしく楽しむためのペアリングの極意を知れば、自宅での食事がもっと豊かになります。
この記事では、日本料理とワインの相性の法則から、具体的な料理別のペアリング例まで、実践的なヒントをご紹介します
日本食の三大要素、「醤油」「出汁」「味噌」。
それぞれに含まれる旨味を生かしつつ、ワインを合わせてみましょう。
調味料の特徴を知れば、ワインを合わせやすくなります。まずはその概要を解説します。
醤油ベースの料理に合うワイン(熟成の白・軽やかな赤・オレンジワイン)
世界的に知られる醤油は、日本食の基本調味料です。大豆の発酵によって生まれる深みのある塩味や、加熱することで生まれる香ばしい風味が特徴です。アミノ酸由来の独特の味わいは、どのようなワインに合わせられるでしょうか。
①熟成の白ワイン
醤油ベースの料理によく合うのは、熟成された白ワインです。樽熟成のシャルドネ、長期熟成のリースリングなどがその例です。
熟成された白ワインは、酸味がまろやかになり、樽に由来するトーストのような香ばしさが、醤油とマッチします。料理とワインが一体化して自然なペアリングになります。
②軽めの赤ワイン
タンニン(渋み)が少ない軽めの赤ワインも、ぜひ醤油味に合わせてみたいワインの一つです。例えば繊細なテクスチャーと酸味のあるピノ・ノワールです。照り焼きや焼き鳥など、醤油独特の甘さとよく合います。豊かな果実味が、醤油の塩味を際立たせてくれるはずです。
またボージョレ・ヌーヴォーで知られるガメイのワインもおすすめです。渋みが少なくフレッシュな味わいは、カツオのたたきやマグロの刺身とペアリング可能です。
③オレンジワイン
近年、ワインの新たなカテゴリーとして注目を浴びているオレンジワインは白ブドウのフレッシュな味わいと、赤ワインの奥深い構造を併せ持っています。醤油味のソテーなどに合わせるとよりおいしく楽しめるでしょう。
味噌ベースの料理に合うワイン(ふくよかな白・ミディアムボディの赤)
白みそから赤味噌までさまざまな種類がある味噌ですが、共通しているのは世界に誇る発酵食品であることです。濃厚な旨味と香りを生かしたペアリングを楽しみましょう。
①ふくよかな白ワイン
味噌ベースの料理のよきパートナーとなってくれるのが、ふくよかさを持つ白ワインです。中でも高い酸を持つリースリングは、ふくよかでありながら味噌のこってりした味を引き締めてくれるため相性が良いでしょう。味噌漬け肉の脂身も、キレのよい酸でおいしくなります。
深みのあるシャルドネは、その凝縮感が味噌のコクとピッタリです。同等のボリュームでペアリングできます。辛口のシュナン・ブランもまた、甘辛い味噌と補完し合い、おいしさを引き出します。
②ミディアムボディの赤ワイン
味噌の濃厚な味わいは、赤ワインともペアリングが可能です。ミディアムボディの赤ワインがベターです。
タンニンが控えめなメルローはその代表格です。まろやかさが特徴のメルローは、発酵由来の旨味を持つ味噌とリンクします。豊かな果実味もまた、味噌の旨味をフォローしてくれます。
赤味噌を使ったボリューミーな料理の場合は、タンニンや酸がしっかりとしているテンプラニーリョがよく合います。料理の力強さに負けない味わいで、よいペアリングとなります。
出汁に合うワイン(シャブリ・甲州など)
昆布や魚から抽出する繊細な旨味が特徴の出汁を味わうには、ペアリングするワインも慎重に選ぶ必要があります。出汁の味わいを損ねないために、ミネラル感のあるワインや軽めのタイプを選びましょう。
①ミネラル感のある白ワイン
ミネラル感を感じられるワインの代表としてシャブリがあります。硬質なミネラル感とドライな口当たりは、透明感のある出汁の旨味を損なわずに楽しめます。
日本の甲州もミネラル感が感じられる白ワインです。和柑橘を思わせるアロマは、出汁の旨味に花を添えてくれます。わずかな苦みもまた繊細な出汁の引き立て役になってくれます。
②軽やかな白ワイン
軽快さが特徴の白ワインも、出汁ベースの料理に合わせられます。
例えばソアーヴェです。イタリア語で「優美な」という意味を持つソアーヴェは、日本食に合わせやすい白ワインとして知られています。出汁の旨味を優しく包み、ほどよい酸でアクセントをつけるイメージで楽しめます。
塩っぽいミネラル感を持つミュスカデも、ぜひ試したいペアリングです。シュール・リー製法(発酵による澱とともに熟成する方法)による深みのある味わいとフレッシュな酸味は、出汁の味わいと合致します。
飲むときの温度にも気を配る
日本食とワインを合わせる場合、温度にも気を配ってみましょう。
刺身やおひたしなど、冷たい料理の場合は、ワインの温度を8~12℃に、煮物や鍋物など温かい料理の場合は、12~18℃程度にすることで、ペアリングにも一体感が生まれます。
ペアリング成功のコツ
ワインに詳しくない場合、日本食とのペアリングが難しく感じることもあります。
失敗しないためには、とにかく軽めのものを選ぶのが無難です。日本食は、洋食と比べると一般的に繊細な味わいを持っています。風味や旨味を損なわないよう、主張しすぎないワインを選ぶことをおすすめします
慣れてきたら、料理のボリュームとワインのボディを合わせてみましょう。
例えば、白身魚を主役にした料理には軽めの白ワイン、ウナギのかば焼きなどこってりした料理には赤ワイン、といった具合です。
さまざまな日本料理とワインを合わせながら模索するのも楽しい作業になります。
具体的な日本料理とともに、ペアリング例をご紹介します。
特別な日のごちそうから、日常的なお惣菜まで、ぜひペアリングのヒントにしてみてください。
刺身・寿司(シャブリ・ピノノワール・スパークリングワイン)
世界中で知られるようになった刺身や寿司は、日本食の中でも特に繊細な味を持っているため、魚の種類によってワインを選ぶ必要があります。
白身魚の刺身には、シャープな白ワインがおすすめです。ミネラル感を持つシャブリや、辛口の甲州は、白身魚と醤油の味わいに同調します。
マグロやカツオなどの赤身の刺身は、軽めの赤ワインに合わせてみましょう。少し冷やしたピノ・ノワールは、赤身の刺身の鉄分のニュアンスによく合います。赤身魚の鉄分のニュアンスとピノ・ノワールのシルキーな舌触りが相乗効果を生み、豊かな風味をもたらします。
世界中で愛されるようになった寿司は、シャンパンをはじめとするスパークリングワインがピッタリです。酢飯と泡は相性がよく、あらゆるネタに順応してくれます。ブリなどの脂がのったネタの寿司には、オレンジワインにトライしてみましょう。穏やかなタンニンが脂の重さを和らげてくれます。
肉じゃがや筑前煮などの煮物(ロゼ・軽めの赤)
家庭料理の定番、煮物もワインとおいしくいただけます。食卓において登場頻度が高い肉じゃがは、ロゼワインと合わせてみましょう。甘辛い肉じゃがは、ロゼワインと合わせるといつもと違うおしゃれな印象になります。
筑前煮はボージョレ・ヌーヴォーや軽めのピノ・ノワールで。醤油やみりんの味が染みた煮物に、爽やかな果実味がマッチします。
天ぷらなどの揚げ物(スパークリングワイン・カジュアルな白ワイン)
天ぷらには塩やレモンをおすすめします。シャープな酸味のある辛口ワインと最高のペアリングになるためです。アルバリーニョのように海に近い場所で生産されたワインは、塩っぽいミネラル感があり、天ぷらにより同調する組み合わせとなります。
天ぷらやとんかつなどの揚げ物には、スパークリングワインで脂っこさを軽減するペアリングが一般的です。スパークリングワインは種類が多数あります。シャンパーニュやカヴァなど、料理の格に合わせて選んでみましょう。
とんかつをカジュアルなワインに合わせたい場合は、微発泡のランブルスコもおすすめです。お値段がお手頃で親しみやすいランブルスコは、自宅飲みに最適です。
鍋料理の楽しみ方(すき焼きは赤・寄せ鍋は白で)
冬には家族や友人と鍋を囲みながら、ワインと一緒に楽しむのも一興です。鍋料理といっても、具材や味つけによって合わせるワインは変わってきます。
すき焼きの場合は、赤ワインが定番です。牛肉のボリューム、甘辛いタレと卵液の組み合わせには、タンニンがしっかりしたカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーがよく合います。フルボディの重厚感は、すき焼きの高級感とトーンが合います。
白身の魚や野菜がたっぷりと入った寄せ鍋は、ポン酢で食べることが多いと思います。その場合は、爽やかな酸味のある白ワインがベスト。柑橘系のアロマが具材のおいしさを引き立ててくれます。
日本食は日本産のワインを合わせると、ペアリング成功率が上がります。
いくつかの例をご紹介します。
なぜ同郷の食材とワインの相性がよいのか
海外のレストランに行くと、地元産のワインを勧められることがよくありますが、これには理由があります。
ワインも料理も、その土地の風土の影響を受けて出来上がるもの。いわゆる同胞のような関係で、ごく自然に互いのおいしさを引き立ててくれます。
繊細な日本料理はぜひ、日本固有種を使ったワインに合わせてみましょう。
甲州と日本食
甲州は、山梨県勝沼町で古くから栽培されてきた品種。近年の遺伝子解析によって、ヨーロッパのブドウにルーツがあることが判明しています。
柑橘系の爽やかなアロマが特徴の甲州は、日本食との相性が抜群です。わさびを利かせた刺身や、茶碗蒸しなどのような出汁ベースの料理とも合わせやすいのが特徴です。日本料理の優美な味に奥行きを与えてくれるワインといえるでしょう。
マスカット・ベーリーAと日本食
日本の気候風土に合わせて誕生したマスカット・ベーリーAは。赤ワイン用のブドウとして、もっとも生産量が多い品種です。
果実味が軽快で、適度なタンニンを持つマスカット・ベーリーAは、煮物やすき焼きなど、家庭料理と楽しめるワインです。明るい色合いも好ましく、日本食とビジュアル的にも統一感が出ます。
重くなりがちな赤ワインですが、マスカット・ベーリーAはワイン初心者にも飲みやすいため、自宅でワインと親しみたい場合におすすめです。
いざ実践!日本料理におすすめのワイン
日本食とワインのペアリングに困ってしまったら、こちらを参考にしてみてください。
【サンマモルワイナリー】シャルドネ 2024 刺身や天ぷらに
ゆずやカボスのアロマが爽快なこちらの1本はフレンチオーク樽による熟成が醸し出す複雑さも持っており、果実味と酸味のバランスが最高です。青森の冷涼な気候に育まれたシャープな味わいは、白身の刺身や天ぷらのお供に最適です。
ドメーヌ・デ・トランブレイ マコン・ルージュ 2018 赤身の魚の刺身やすき焼きに
若々しさが魅力的なガメイはイチゴやラズベリーなどの華やかな果実味とほどよいタンニンが心地よいタイプです。カツオやマグロなどの赤身の刺身や、すき焼きによく合い、明るい色調が食卓を彩ってくれます。
シャトー・ド・モーパス 2021 味噌ベースの料理に
味噌ベースの料理に合わせたいミディアムボディの赤ワインです。パリ農業コンクールで金賞を獲得したこともある実力派で、奥行きのあるコクが味噌の濃厚な味わいと素敵なペアリングになります。味噌カツや味噌漬けの食材に合わせて楽しみましょう。
【モアラール・グリヴォ】クレマン・ド・ブルゴーニュ 2023 揚げ物や寿司に
きめ細かな泡がエレガントなスパークリングワインです。清涼感あふれる1本で、日本食の素材の良さを際立たせてくれます。寿司といただけばエレガントに、揚げ物と合わせれば口中がさっぱりとするイメージで、キレのある酸も魅力です。
【駒園ヴィンヤード】Tao Caprice ブラン 2024 白身魚の料理や豆腐料理に
日本ワインコンクールやサクラアワードなどの入賞歴を持つ極めて日本的なワインです。甲州の繊細さとソーヴィニヨン・ブランの清涼感がとてもモダンな味わいに仕上がっています。白身魚の昆布締めや豆腐料理にも合わせられる貴重な1本です。出汁ベースの料理やポン酢を利かせた一品とも楽しめます!
ソラリス 山梨マスカット・ベーリーA 2020 醤油ベースの料理に
マスカット・ベーリーAは、穏やかなタンニンと優しい果実味が特徴です。ミディアムボディの軽快さは、日常的なお惣菜ともよく合います。肉じゃがや照り焼き、つくねやマグロの漬けなど、自宅飲みのシーンで大活躍。家庭料理の旨味と素敵な調和を生みます。
日本食にワインを合わせる飲み方は、日本国内外で脚光を浴びています。
本格的な日本料理店でもワインを用意していることが多く、醤油や出汁の旨味を引き立てるワインが知られるようになりました。
日常的に食卓に載る日本食のメニューとも合わせられるさまざまなワイン。友人や家族が集まる食卓で、日本食とワインのペアリングを試してみませんか。日常が特別なひとときに変わるはずです。
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