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2010年ごろからブームになり、人気が定着したオレンジワイン。現在は【第4のワイン】として認識され、見た目のインパクトや味わいだけではなく、ナチュラルワインとしても注目を浴びています。
実はオレンジワイン、近年のトレンドというだけではなく、数千年にもわたる歴史があります。
この記事では、オレンジワインの定義や「スキンコンタクト」と呼ばれる製法とともに、楽しみ方を解説します。
オレンジワインと聞くと、ブドウ以外のかんきつ類を原材料に造られているようなイメージを抱くかもしれません。
実際には、オレンジワインにかんきつ類は使用されていません。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインに次ぐ、【第4のワイン】となったオレンジワイン。
その定義や歴史、味わいの特徴を解説します。
オレンジワインの定義
オレンジワインは、白ブドウを使い、果皮と種子を果汁とともに発酵させたワインを指します。
通常、白ブドウを使用する白ワインは、果皮と種子を取り除き、果汁のみを発酵させます。一方赤ワインは、黒ブドウを使用し、果皮と種子を一緒に発酵します。
オレンジワインは、果汁に果皮や種子を漬け込むスキンコンタクト(浸漬)という過程が長く、タンニンやポリフェノール、芳香物質をワインに反映させます。独特のワインの構造や熟成方法によって、こはく色を帯びたオレンジ色になるのです。ヨーロッパでは「アンバーワイン」と呼ばれることもあります。
つまりオレンジワインは、赤ワインと白ワインの各製法の要素の一部を活用し、独自の製法を用いているところが最大の特徴です。分かりやすくいえば、「赤ワインの醸造技術を用いて造られる白ワイン」といったところでしょうか。
| 使用するブドウ | 醸造方法 | |
|---|---|---|
| 赤ワイン | 黒ブドウ | 果皮・種と共に発酵 |
| 白ワイン | 白ブドウ | 果皮・種は除いて発酵 |
| オレンジワイン | 白ブドウ | 果皮・種と共に発酵 |
オレンジワインを理解する上でもっとも重要な要素が、「スキンコンタクト」という製法です。
スキンコンタクトの工程を含めて、オレンジワインの製法を解説します。
オレンジワインの原料となるブドウの品種
まず、オレンジワインの原料となる品種を見ていきましょう。
オレンジワインの原料となるのは、白ブドウです。
使用される品種には、次のようなものがあります。
・ルカツィテリ
オレンジワイン発祥の地ジョージアの白ブドウで、クラシカルなオレンジワインとなります。
酸味が高く、タンニンが明確。かんきつ系の果物、スパイス、はちみつの香りを導き出します。
また土の風味、紅茶やドライフルーツのようなアロマを持ちます。
・リボッラ・ジャッラ
イタリアのフリウル・ヴェネツィア・ジュリア州やスロベニアで使用されています。
かんきつ系の果物に加えて、アーモンドやドライフラワーの香りを持つワインとなります。
豊かな質感、バランスの取れたタンニンが特徴です。
・ピノ・グリージョ
主にイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のオレンジワインに使われます。ブドウの皮が自然にピンクになるため、美しい色のワインとなります。
いちごやラズベリーのアロマのほか、印象的なミネラル感を持っています。
・シャルドネ
世界各国のオレンジワインに使用される品種です。長時間のスキンコンタクトによって、クリーミーなオレンジワインとなります。
・ゲヴュルツトラミネール
ドイツやアルザスのオレンジワインに使用されます。ライチやバラ、ジンジャーや甘いスパイスの豊かな香りが特徴です。シルキーな質感のワインになります。
製法の核心「スキンコンタクト」とは
オレンジワインの最大の特徴、「スキンコンタクト」は、果皮(スキン)を浸漬(コンタクト)する工程のことです。
白ワインはブドウを粉砕した後に果皮や種子を除きます。一方オレンジワインは、果皮と種子を果汁と一緒に漬け込みます。これがスキンコンタクトと呼ばれる工程です。
スキンコンタクトの期間は3~4週間、長い場合は数カ月かかります。
オレンジワイン製法の過程
スキンコンタクトの工程において、「櫂(かい)入れ」という作業を行います。色素がしっかりと果汁に移るように、表面に浮かんだ果皮や種子を下までしっかり押し込みます。
スキンコンタクト中も発酵が進み、酵母が糖分をアルコールに転化して、ワインとなります。
発酵中は酸素に触れないように密閉するケースも多数。発酵が終わると、果皮を除いて熟成します。樽やタンクで発酵するワイナリーもあるほか、オレンジワイン発祥の地ジョージアでは、ワインを入れた壺を土中に埋めて発酵させます。
持続可能なナチュラルワインとして注目
オレンジワインは、持続可能なナチュラルワインとしての理念と合致しているといわれるようになりました。
理由は3つあります。
まず、スキンコンタクトによって果皮や種子から豊富なタンニンを抽出するため、酸化に比較的強く、亜硫酸に頼らず安定しやすい点が挙げられます。酸化防止剤の使用を抑える生産者も多いことから、注目を浴びるようになりました。
2つ目の理由は、廃棄部分を減らして生かすことができる、という点です。白ワインの製造過程で捨てられてしまう果皮や種子を生かし、健全なワインを生産できる点は、サステナブルの理念にピッタリです。
そして3つ目の理由。それは伝統的な製法への回帰です。天然素材の壺(アンフォラ)を使い、土中に埋めて熟成させる伝統的な方法は、エネルギー削減の大きな味方。古来行われてきた方法によるワインは、ストーリー性も持つようになり、付加価値も加わります。
トレンドとして脚光を浴びたオレンジワイン。
近年はおいしさや持続可能性の点からも消費が伸び、第4のワインとして存在感を高めています。
オレンジワインはどのように楽しめるのでしょうか。
いくつかの例とともにご紹介します。
オレンジワインを楽しむには
赤ワインとも白ワインとも違うオレンジワイン。適温や飲み方が気になります。
オレンジワインをよりおいしく味わうには、適温は一般的に10~14℃といわれています。
温度が低すぎると、せっかくの風味が隠れてしまう可能性があります。逆に高すぎると、タンニンが強くなりすぎて味わいを損ねてしまうことがあるため、10~14℃を目安にするのがベターです。
オレンジワインとペアリング
白ブドウを原料に造られるオレンジワインですが、タンニンの味わいによって、通常の白ワインには合わないお料理ともペアリングできます。
例えばパルミジャーノチーズやチェダーチーズなど、熟成したチーズとも好相性。ブルーチーズとはちみつの前菜でいただいてもよいでしょう。
ハーブの香りを利かせたチキンのロースト、クスクスなどのエスニック料理も、オレンジワインとよく合います。
魚介の風味が濃厚なブイヤベース、塩辛いチーズが特徴のカルボナーラ、キノコのリゾットなど、自宅で作る洋食とも合わせやすいのがメリットです。
オレンジワインと和食
オレンジワインは和食に合わせることも可能。あっさりとした刺身やだしの繊細な料理よりも、甘辛く煮た魚や天ぷらなどがおすすめ。赤みそや八丁みそを使った濃いめの味つけも、オレンジワインとよく合います。
通常のワインとは異なるカラーが印象的なオレンジワイン。2010年ごろからブームになり、現在は【第4のワイン】として人気が定着しました。
トレンディなワインというイメージがありますが、実は数千年にわたる歴史を持っています。白ブドウを材料にしていながら、独特の質感やタンニンが魅力。さまざまな料理と合わせることができます。
持続可能性の分野からも注目されるオレンジワイン、ぜひ深い歴史とともに味わってみてください。
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