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「甲州」ブドウは、昔から食用ぶどうとして、また山梨では白ワイン用のブドウとして親しまれてきました。その「甲州」ブドウを使ったワインが、今、世界で注目されるようになってきています。
山梨のグレイスワインの造る「甲州」ワインが、2013年に世界的ワインコンクールの最高峰「デカンタ・ワールド・ワイン・アワーズ」で金賞・地域最高賞を受賞して以降、毎年受賞を続け、2016年には甲州のスパークリング・ワインがシャンパーニュを抜いてプラチナ賞を受賞するまでになっています。
私たち日本に住む人として「甲州」について少し知っておきましょう。
甲州ブドウのルーツについては、2つの伝説があります。
1つが「雨宮勘解由説」です。
1186年に、今の甲州市勝沼町に住んでいた雨宮勘解由という人が、近所の「城の平」で山ブドウの変生種を見付けて改良し、甲州ブドウの元を造ったという説です。
もう一つは、「大善寺説」です。
718年、行基という僧侶が西方より到来し、岩石の上で祈願を続けたところ、右手にブドウを持った薬師如来が霊夢となって岩の上に現れた。行基はこの如来の姿を刻み、大善寺を建ててブドウの種を日川流域の原野にまき、甲州ブドウの栽培方法を教えたという説です。現在ブドウを左手に乗せた状態で薬 師如来像が祀られていて、平安時代の作といわれ、国重要文化材に指定されています。
2013年 に独立行政法人酒類総合研究所の後藤奈美氏が、DNAを解析甲州のルーツを解明しました。
その結果、欧・中東系品種のVitis Vinifera(ヴィティス・ヴィニフェラ)のDNAに、中国の野生種のVitis Davidii(ヴィティス・ダヴィディ)のDNAが約3割含まれていることが分かりました。
Vitis Davidiiは、中国で栽培されていてトゲがあり、甲州の枝の付け根にも小さなトゲがあります。日本ぶどう・ワイン学会誌によると「甲州はカスピ海付近で生まれたVitis Viniferaが中国を渡り、おそらく何百年、何千年もかけて野生種と交雑しながら日本に伝わってきたことがDNA解析で示された」とあります。
ワイン用ブドウ品種として「甲州」は、2010年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)登録され、輸出するワインに「甲州」という品種名が書けるようになりました。
これによって、① 日本固有の甲州種が、ワイン醸造用のブドウ品種として初めて世界に認められた。② ワインラベルに「Koshu」と記載して、EU へ輸出することが可能になった。ということです。この後、「甲州」ワインの国際コンクールでの快挙が生まれていくことになりました。
そして、2013年には、マスカット・ベーリーAが、2020年12月には北海道の山幸(やまさち)がOIVに登録されています。
シャトー・メルシャンによると、甲州は20年ほど前まで「酸味や香りが弱く、個性のないブドウ」と扱われ、甲州を使ったワイン造りには消極的だったそうです。
それを変えたのが、1983年にシャトー・メルシャンが成功させた「シュール・リー(Sur Lie)」製法のワイン造りです。発酵終了後に通常は捨ててしまう「オリ」を残し、春先まで一緒に貯蔵しておくことで、甲州特有の苦味を減らし、飲みごたえのある辛口ワインを造られるようになりました。
そして、さらに甲州の中に柑橘の香りの元を発見し、メルシャンは2004年に「甲州きいろ香」を発売します。甲州ブドウの新しい魅力を研究していたメルシャンは、甲州ワインの発酵試験中に、ひとつだけかつてない「柑橘系のフレッシュな芳香」を放つワインを見つけ出します。すぐさま、ボルドー大学で香りの研究に取り組む故富永敬俊博士に分析を依頼し、それがチオール化合物というソーヴィニヨン・ブランの特徴香を担う物質であることをつき止めたのです。
その後、上記の製法だけではなく、グレースワインの完熟させた甲州で造るストラクチャーのしっかりしたワイン、赤ワインのように果皮を漬け込んでオレンジ色にしたワイン、とくに甲州はグリ系ブドウと言われ、完熟すると果皮が藤色になります。
また、wine&で取り扱っている駒園ヴィンヤードのように樽熟成させたもの、気温の高い平地で造るワインなど、生産者の努力で甲州はどんどん進化し続けています。
wine&では「甲州」ワインを取り扱ってします。
下記からwine&サイトに行っていただき「甲州」ワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
https://wineand.jp/products/list?category_id=26
参考:「酒類総合研究所広報誌第27号」、メルシャンHP
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