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イタリア
Terre Nere Etna Rosso Calderara Sottana
赤ワイン 2022年 750ml
エトナの持つ多様性に気づき、初めてその表現に取り組んだエトナを代表する生産者
類いまれな感性と繊細な醸造の才能を持つマルコ・ディ・グラツィアに率いられ、今でもなおその先頭を走り続けている。
このワインはエトナ山の北側斜面、標高600~700mに位置する区画カルデーラ・ソッターナのブドウのみで仕込んだもの。この畑は、黒々としたこぶし大の軽石が表土のほとんどを覆うほどに存在する特徴的な土壌で、樹齢50~100年の古樹がほとんどを占めます。
単一畑のラインナップの中で最も多くのアロマやフレーバーを備えていながらバランスが整っており、満足度と軽やかさを両立したエレガンス溢れる味わいが大きな特徴です。
ギフト可
イタリア シチリア州
ネレッロ・マスカレーゼ 100%
生産者:テッレ・ネーレ/Terre Nere
原産地呼称:D.O.C. エトナ・ロッソ
容器の種類:瓶
アルコール度数(%):14.5%
エトナの持つ多様性に気づき、初めてその表現に取り組んだエトナを代表する生産者。
類いまれな感性と繊細な醸造の才能を持つマルコ・ディ・グラツィアに率いられ、今でもなおその先頭を走り続けている。
はるか紀元前の昔から土着のブドウが栽培されてきた歴史
ヨーロッパ最大の活火山として有名なエトナ山、その麓には真っ黒な溶岩に覆われた部分と緑の草原の部分のコントラストが興味深い肥沃な大地が広がっており、はるか紀元前の昔から土着のブドウが栽培されてきた歴史を持つ。ワインとしてもシチリアで最も早くDOCに認められたこの地エトナだが、90年代にバローロボーイズを率い、近代的なアプローチを持ち込むことでその当時世界市場から置き去りにされていたバローロの人気・知名度を再復興させた最大の立役者マルコ・ディ・グラツィアがこの地に興したのがテッレ・ネーレである。彼はもともとバローロのみならずイタリア全土から素晴らしい品質のワインを見つけ出し、世の中に知らしめるワイン商として頭角をあらわした人物だが、その中でエトナの独特なテロワールに触れ心奪われたことで自らこのエトナでワイナリーを立ち上げることにしたのである。
独特かつ複雑な土壌と標高差の掛け合わせ
マルコを魅了したその独特なテロワールとは言うまでもなくエトナ山による賜物であり、50万年にも及ぶ火山活動によって生まれた複雑で唯一無二のものである。ワイナリー名となっているテッレ・ネーレとは「黒い大地」を意味しているが、エトナに広がる畑の溶岩や火山灰を豊富に含む独特な黒い土壌そのものから名づけられており、その土壌構成は少し距離が離れただけで噴火によって受けた影響の歴史が異なるため大きく異なったものになることもあるという。そしてその特異な土壌だけでなく、畑の広がる標高も400~1000mまでと他のワイン産地を見渡しても見当たらないほど稀有な幅広さがあり、この独特かつ複雑な土壌と標高差の掛け合わせがイタリア全土の産地を見てきたマルコにとって非常に魅力的に映ったのはごく自然なことだった。また加えてその標高の高さからヨーロッパ全体を襲ったフィロキセラ害から逃れた古樹が多く残っていたこと、そして昼夜の寒暖差が他のどの地域と比べても大きかったこともその魅力を増幅させる大きな要因であった。これら複数の要因が絡み合ったこの特別な地から生まれるワインは、総じてエレガンスに溢れ香り高く、そして区画によって違った表情を見せるというまさにブルゴーニュ的側面を持っているのである。
極めてブルゴーニュ的なアプローチ
ワイナリーが所有する畑は、古くから赤品種のネレッロ・マスカレーゼにとって最高とされてきたエトナ山北側のコントラーダ(クリュ)に7区画、そして東側と南側に1区画ずつあり、それぞれに適した品種が植えられているが、テッレ・ネーレがその区画ごとでの醸造・瓶詰をエトナにおいて初めて取り組み、その多面的な魅力を表現するという極めてブルゴーニュ的なアプローチを行った最初のワイナリーとして大きな功績を残したことは忘れてはならない事実である。
それぞれのテロワールが持つ様々な特徴をできるだけピュアに表現
ワイナリーの信念は明確で「それぞれのテロワールが持つ様々な特徴をできるだけピュアに表現すること」であり、それはつまりこの古代からの火山地帯の「小宇宙」とも呼ぶべき多面的な個性を、常に敬意と配慮を持った賢明な農作業によって表現することとしている。そのため2002年の設立当初からオーガニック栽培を採用しており、畑作業において最高の質のブドウを得るための努力を何よりも最優先に行い、そうして得られた最高の質のブドウを活かすべく醸造面においてはできる限り余計な介入を避け、ブドウの育ったテロワールをそのまま表現することに心血を注ぎ続けているのだ。その姿勢は設立から20年以上経って国際的な注目がエトナに集まるようになった今でも変わらず継続されており、今後もこの産地を代表する生産者であり続けることは間違いないだろう。
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