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お酒のあれこれ

25 エバーグリーンと呼ばれる大自然に育まれるワシントン州のワイン!(2025.6.25)

アメリカで第2位のワイン生産量を誇るワシントン州。
「エバーグリーン(常緑樹)州」という別名を持つほど自然が豊かな地域で、40種以上のブドウが栽培されています。
高品質ながら手頃な価格のワシントン州ワインは、アメリカの大地の力強さが凝縮。高評価のワインが多数あります。

この記事では、ワシントン州のワインの魅力を解説します。

ワシントンのワインの特徴

アメリカのワインといえばカリフォルニア産が思い浮かびますが、アメリカのワイン生産量は世界第4位。大自然の恵みを活用したワイン生産が盛んで、カリフォルニア州以外にも銘醸地がたくさんあります。
アメリカ国内で、カリフォルニア州に次いで2番目の生産量を誇るのが、ご紹介するワシントン州。ワシントン州ではどのようなワインが生産されているのでしょうか。 ワシントン州の気候やワイン生産の概要を解説します。

ワシントン州の気候と風土

ワシントンと聞くとアメリカの主都を思い出す方が多いと思いますが、ワシントン州とはまったく別物。最大都市シアトルがある州として知られています。
ワシントン州はアメリカの北西部にあり、カナダと国境を接しています。南はオレゴン州。東にアイダホ州、北にカナダがあり、西は太平洋に面した地域です。

ワシントン州は、非常に起伏に富んだ地形が特徴です。
太平洋岸には海岸山脈(コースト・レーンジズ)、中央部には南北にわたってカスケード山脈があります。雄大なコロンビア川やスネーク川があり水量が豊富で、州立公園も多数あります。
松やツガなどの常緑樹がとても多いことから、ワシントン州は「エバーグリーン(常緑樹)州」という別名があるほど。

ワシントン州でワイン生産が盛んな理由は?

それでは、アメリカでも北側に位置するワシントン州は、なぜワインの生産に向いているのでしょうか。

ワシントン州は、中央にあるカスケード山脈を境に、西と東に分けられます。 西部は湿度が高いなどの環境から、州全体のワイン生産量のわずか1%を占めるに過ぎません。ワインの主要生産地は、カスケード山脈の東側にあります。

カスケード山脈の東側は、海からの風や雨が山脈によって防がれるために乾燥した気候。寒暖の差が激しく、清らかな水に恵まれているといった条件から、高品質のブドウが栽培されます。
また北緯46℃に位置するワシントン州は、フランスのブルゴーニュやイタリアのトスカーナとよく似ており、夏の日照時間が長いこともブドウ栽培向きとされているのです。

またワシントン州東部の特徴としてよく耳にするのが、フィロキセラ被害の少なさです。 フィロキセラとは、ブドウの木につく害虫で、ブドウの出来や収量を悪化させる大きな要因になっています。
ワシントン州東部は風によって運ばれた砂質の土壌で、フィロキセラが好む粘土質の土壌とは異なっています。また雨が少ないこと、カスケード山脈によって感染から守られていることなど、幸運な条件が重なった地域なのです。

フィロキセラ被害がほとんどないワシントン州のブドウは接ぎ木をする必要がなく、木は自根のまま。品種の特徴がストレートに感じられるブドウが収穫できるのです。

ワシントン州のワインの歴史

19世紀に入ってから少しずつ集落が増えていったワシントン州。 ワイン生産の歴史は、19世紀後半に始まりました。

ドイツ人やイタリア人が、カスケード山脈東部にあるワラワラ地区にサンソー種のブドウを持ち込んだのを皮切りに、1950年から60年代にかけてさまざまなワイナリーが開業します。

1970年代以降、ワシントン州はオレゴン州とともにアメリカ北西部2州の銘醸地として名をはせるようになりました。生産量だけではなく高い品質を誇るワシントン州のワインは、ワイン誌での高評価が定着。ワイン通たちの熱い視線を浴びています。

現在は21のAVA(アメリカ政府公認ブドウ栽培地域)と1,000以上のワイナリーを持つ一大ワイン生産地になりましたが、小規模経営の丁寧なワイン造りが多くを占めています。

ワシントン州で栽培されるブドウ品種

多様な地形に合わせたブドウの栽培が可能なワシントン州は、標高の高いところではリースリング、中央部ではシャルドネの栽培が盛んです。技術の進歩や世界のトレンドによって栽培品種は増加。1980年代にはメルローが、1990年にはカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーによって、上質なワインが生まれるようになりました。

東部独特の乾燥した空気、豊かな水量、多様な地形を活用し、主要品種を含めて40種以上のブドウが栽培されています。

ワシントン州の主なワイン生産地

ワシントン州のワイン生産地は、東部に集中しています。
ワシントン州の主なワイン生産地の特徴と魅力を解説します。

コロンビア・バレー

息をのむような美しい景観が広がるコロンビア・バレー。
コロンビア・バレーは、カナダ国境近くからオレゴン州に広がる広域を指します。1984年にAVAとなったこの地域、エリア内に独自の特徴を持つ10以上のAVAを含んでいます。次の項目から解説するヤキマ・バレーやワラワラ・バレーも、コロンビア・バレーの一部というわけです。
コロンビア・バレーの広さはなんと、ワシントン州全土のブドウ畑の99%。残りの1%は、カスケード山脈西部唯一のAVA、ピュージェット・サウンドです。

コロンビア・バレーを俯瞰的に見てみましょう。
このエリアの主要栽培品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン。メルロー、シャルドネ、リースリング、シラーと続きます。
コロンビア・バレーの気候は湿度が低く、ブドウの成育期は長い乾燥時期があるのが特徴。土壌は非常に独特で、数百年前の火山活動でできた玄武岩の上に、砂や黄土が堆積しています。

こうした条件の中で栽培されるブドウは、生育期の最終フェーズ、4~6週間で完熟。カリフォルニア州のブドウと比べると、樹上にとどまる期間が長いといわれています。このため、タンニンやアロマが際立つ、高品質のワインが完成するのです。酸度と糖度のバランスもよく、飲みやすさもあるワインとなります。

ヤキマ・バレー

1983年にAVAとして設立されたヤキマ・バレーは、ワシントン州内でもっとも歴史あるワイン生産地の一つ。レッド・マウンテンの西側、コロンビア・バレーの南中央部に位置しています。標高は90~365m。夏は非常に気温が上がり、冬は極寒の地域です。ヤキマ川の水が、さまざまな恩恵をもたらします。

土壌は砂、シルト、火山性堆積物など。排水性に優れているため、ブドウの栽培にはうってつけです。

ヤキマ・バレーで栽培されている主要品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ。シラーのワインは特に高評価を得ており、州内でも高級品になっています。
赤ワインは力強く熟成向きのタイプが多く、白ワインは心地よいアロマが特徴です。

1983年にAVAが設立されたときには、ヤキマ・バレー内には4つのワイナリーしかありませんでした。現在は大小合わせて30以上のワイナリーがあり、ワシントン州のワイン生産を支えています。

ワラワラ・バレー

ワシントン州ではもっとも古い歴史を持つといわれているのが、ワラワラ・バレーです。 「ワラワラ」というユーモラスな響きは、先住民の言葉に由来し、「たくさんの水」という意味です。

ワシントン州からオレゴン州にまたがる地域に広がるワラワラ・バレー。そのうち約60%をワシントン州が占めています。 標高は120~600m。乾燥した大陸気候で、秋季が長いエリアです。砂、ローム質、沖積土などの多様な土壌で、排水性は抜群です。

ワラワラ・バレーはフランス人の入植からワイン生産の歴史が始まったといわれ、旧世界に比肩する高品質のワインで有名。現在は持続可能な少数生産を理念にするワイナリーが多く、ワラワラ・バレーのワインの価値向上に一役買っています。

特にシラーとカベルネ・ソーヴィニヨンが好評価を得ており、シラーの評価はアメリカ屈指。しっかりとした構造、スモーキーな深みなどを持つ赤ワインは、フランス産と肩を並べる出来といわれています。

レッド・マウンテン

ヤキマ・バレーの東部に位置するレッド・マウンテン。ワシントン州内のAVAとしては最小ですが、ワイン愛好家から長期熟成向きのワインの産地として注目を浴びている地域です。

標高は150~425m。とても温暖な地域で、日照時間の多さでは定評があります。統計によれば、年間300日以上が晴天。降水量は多くありませんが、周囲の川を利用したかんがい施設が機能しており、火山性の土壌の水はけのよさも抜群。適度な風も吹くため、健全なブドウの成育には最適の環境といわれています。

レッド・マウンテンで栽培される主要品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン。メルローやシラーも栽培されており、生産の大半は赤ワインです。 レッド・マウンテンの赤ワインはとにかくタンニンがしっかりとしていて、ポテンシャルのあるタイプが多数。
数々の賞を獲得したワインが多いことでも有名です。

ピュージェット・サウンド

ワシントン州では西部に位置する唯一のAVA、ピュージェット・サウンド。ワシントン州のワインの中では異端児といわれるほど、独特の魅力を放っています。

ピュージェット・サウンドは海洋性気候。冬期に雨が多く、一年を通じて湿潤です。土壌は氷河モレーンや粘土質が特徴。つまり、東部のAVAとは正反対の条件下で、ワインが生産されているのです。東部のワインが太陽の恩恵を受けて力強くなるのに対し、ピュージェット・サウンドのワインは繊細でミステリアス。小規模生産と職人芸が生きるワイン造りで知られています。

冷涼な気候に合わせて、ピュージェット・サウンドで栽培されるブドウは早熟タイプや耐寒性のあるタイプです。ピノノワールやマデレーヌ・アンジェヴィンなど、酸味やフローラルなアロマが際立つワインが多数生産されています。

ワシントン州のワイン、品種別の魅力を知る

知る人ぞ知る名ワインの生産地、ワシントン州。「ビッグ5」と呼ばれる主要品種を原料に、ワインが造られています。
それぞれのブドウ品種から生まれるワインの特徴を解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨン

ワシントン州といえば高品質のカベルネ・ソーヴィニヨン。ナパ・バレーのワインの力強さと、ボルドーワインのエレガンスを併せ持つといわれています。ミニマムからフルボディが多く、タンニンが豊かで大地の豊穣が伝わる味わい。情熱的でまっすぐな気性を感じさせてくれます。

場所によって気象条件が異なるため、味わいが異なるさまざまなカベルネ・ソーヴィニヨンがあるのも魅力的。フレッシュなヤキマ・バレー産、スパイシーで土っぽさが魅力のワラワラ・バレー産、力強さが身上のレッド・マウンテン産など、それぞれの魅力が楽しめます。

ワイン界の権威ロバート・パーカーから「世界クラスのカベルネ」「将来のナパ・バレー」と激賞されたワシントンのカベルネ・ソーヴィニヨン。「ワシントン州のラフィット・ロートシルト」と評価されたデリール・セラーズをはじめ、受賞歴のあるワイナリーがずらり。

メルロー

ワシントン州のメルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンの華々しさに隠れがちですが、実は大変な実力派。ロバート・パーカーから95点超えを獲得した銘柄も多く、ボルドーに劣らないメルローのワインが生産されています。

コロンビア・バレーの気候はメルローの栽培に最適といわれ、ワイン通をうならせる抜群のバランスが魅力。柔らかなタンニン、ベルベッドのような口当たりなど、気品を感じさせるメルローばかり。カリフォルニア産と比べても、奥の深さがあると高い評価を得ています。

シラー

ワラワラ・バレーやヤキマ・バレーで生産されるシラー。完熟フルーツの豊穣さがありながら、甘くなりすぎないのが特徴です。火山性土壌を感じさせるキレのよいミネラルも魅力的で、タンニンはまろやか。この絶妙なバランスは世界でも屈指といわれています。

ローヌ地方を意識したシラーを生み出すカユース・ヴィンヤーズが代表格です。

シャルドネ

コスパのよさで知られているワシントン州のシャルドネ。地域や生産者によって特色は異なりますが、寒暖差を生かしたほどよい酸味やすっきりとした余韻が感じられるタイプが多数あります。

若々しさと深みの両方が表現されているワシントン州のシャルドネ。エレガントなアベハのシャルドネや、リッチで洗練されたウッドワード・キャニオンのシャルドネが有名です。

リースリング

ワシントン州のリースリングは、カスケード山脈から吹く冷風によって心地よい酸味を持つのが特徴。甘口から中辛口までバリエーションが豊かです。ゆっくりとした熟成から醸し出される複雑なアロマがあり、余韻も楽しめるのが魅力的。

サステナブルな手法で有名なシャトー・サン・ミッシェルや、最高級リースリングとして知られるポエッツ・リープなどのワイナリーが代表格です。

まとめ

800以上のワイナリーを有し、アメリカで第2位のワイン生産量を誇るワシントン州。
コロンビア川やカスケード山脈に育まれたワシントンのワインは、力強く濃厚な味わいを持っています。
カリフォルニア州産のワインに劣らない高い評価ながら、コスパのよさが魅力的。
アメリカ大陸の大自然の恵みを、ワシントンのワインから感じてみてください。

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