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お酒のあれこれ

24 評価高まるオレゴン州のワイン!クラフトマンシップに支えられるおいしさ(2025.6.16)

1980年代から大いに注目されているのが、オレゴン州のワインです。
アメリカ産といえばカリフォルニアを思い浮かべますが、オレゴン州は冷涼な気候に育まれる上質なピノ・ノワールの生産地。
ブルゴーニュとよく似た条件、クラフトマンシップに富んだ小規模生産などから、評価の高いワインが生まれています。
オレゴン州のワインの魅力と特徴を、詳しく解説します。

オレゴンワインの特徴を知ろう

世界的に評価が高まっているオレゴンのワイン。
まずはその特徴を知りましょう!

オレゴン州の地形とワインの特徴

オレゴンは、アメリカ北西部に位置し、太平洋に面している州です。
西側は太平洋、北にワシントン州との境になるコロンビア川、東にスネーク川があります。南側は、カリフォルニア州とネバダ州に接していて、豊かな大自然が特徴です。

オレゴン州はまた、山脈が多い地域。海岸部にはコースト山脈、その東側にカスケード山脈が通っています。
この2つの山脈に挟まれるようにして、北西部に位置するのがウィラメット・バレー。肥沃な大農業地帯として知られていて、オレゴンのワインの多くがウィラメット・バレーで生産されています。

オレゴン州のワイン生産量は、カリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州に次いで第4位。ピノ・ノワール(全栽培面積の60%)を中心に、ピノ・グリ(全栽培面積の13%)の栽培が盛んです。
そのほか、シャルドネをはじめとする70種以上のブドウが栽培されています。ピノ・ノワールとピノ・グリの上位2品種が、全体の4分の3を占めます。

近年はピノ・グリに代わり、シャルドネの栽培が盛んに。収穫期に雨が多いため、晩熟型のシャルドネはオレゴン州に合わないとされてきました。
成熟が早いシャルドネのクローンが普及したことで、ワインの質も一気に向上。注目を浴びています。

全米でもっとも厳しいラベル表示

オレゴン州内には1,000軒を超えるワイナリーがありますが、家族経営の小規模ワイナリーが多く、丁寧なワイン造りが特徴。その事情を反映するように、オレゴン州のワイン表示は全米一の厳格さを誇ります。

アメリカの一般的な基準では、75%以上同種のブドウを使用したワインはその品種名が名乗れますが、オレゴン州では90%以上が義務付けられています。

アメリカにおける原産地呼称ともいえるA.V.A(米国政府認定ブドウ栽培地域)は、オレゴン州に16個存在。こちらも、アメリカの基準は75%以上ですが、オレゴン州に限っては95%以上という厳しさでワインの質を高めています。
オレゴン州では、非常に真摯にワイン造りをしていることが分かりますね。

オレゴン州ワイン、簡単な歴史

アメリカのワインといえば、まずカリフォルニア州がイメージされます。
オレゴン州も、お隣のカリフォルニア州のワイン生産者によって歴史が始まりました。

1800年代は、個々の実験的なブドウ栽培やワイン生産が行われていたようですが、20世紀初頭のアメリカ禁酒法によって、これらの試みも水泡に帰してしまいました。

1960年代に入ってようやく、カリフォルニア州のワイン生産者がオレゴン州で活動を再開。しかし1970年代のワイナリー数はわずか5軒でした。
その後、オレゴンの州法によって農業への援助が手厚くなり、ブドウ栽培も一気に拡大。オレゴンワインもようやく日の目を見て、国際的な評価も向上したのです。

2005年にはワイナリー数が300を超え、現在は1,000を超えるワイナリーがおいしさを競っています。

ブルゴーニュとそっくり?ピノ・ノワールの名産地

オレゴン州は、フランスのブルゴーニュとほぼ同緯度にあります。また、冷涼な気候も共通しています。オレゴンが「新世界のブルゴーニュ」と呼ばれる理由です。

カリフォルニア州の力強いワインと比べると、ブルゴーニュ寄りの上品さや繊細さが際立つオレゴンのピノ・ノワール。
小規模生産で高品質のワインを造るというスタイルもブルゴーニュ的です。華麗で繊細なピノ・ノワールのアロマは、オレゴンのワインでしっかりと堪能できます。

小規模家族経営&クラフトマンシップに支えられるおいしさ

ラベル表示の厳格さにも表れているように、オレゴン州のワインは非常に丁寧に造られています。
多くにワイナリーでは、ブドウの木や実、ワイン樽の一つひとつに手をかけ、オレゴン産の名に恥じないワインの生産を心がけているのです。

上品な味わいや凝縮感は、生産者の丁寧な作業と努力によって生まれているといえるでしょう。

自然との共存や環境への配慮も

大自然に囲まれたオレゴン州。
オレゴン州は、サステナブルやオーガニックを意識したワインの生産地としてよく取り上げられます。環境への配慮や食の安全に、特に気を配ったワイン生産を行っているためです。

オレゴン州の全ブドウ栽培面積において、実に38%がバイオダイナミック、サステナブル、オーガニックなどの認証を得ています。

オレゴンの人々の自然への尊崇の念は、ワインの質にも凝縮しているのです。

オレゴン州ワイン、主要な生産地とそれぞれのワイン

オレゴン州には、4つの主要な生産地があります。
そのうちの一つ、コロンビア・ゴージュは、オレゴンとワシントンに渡る地域に広がっています。
それぞれのワイン生産地の特徴を解説します。

ウィラメット・バレー

オレゴン州の北西部に位置するウィラメット・バレー。オレゴン州のワイン生産の中心であり、アメリカでも有数のブドウの産地として、数々の名ワインを生み出している地域です。
ウィラメット・バレーだけで、700を超えるワイナリーが存在。11のAVAを誇ります。
いずれも丁寧なワイン造りで、おいしさを競っています。ちなみに、バイオダイナミック農法の認証面積は、全米最大です。

オレゴン州のピノ・ノワールの80%は、ウィラメット・バレー産。
ウィラメット・バレーのピノ・ノワールは、1960年代前半、この地のワイン生産の先駆者といわれるリチャード・ソマーによって開始されました。

ウィラメット・バレーの冷涼な気候は、ブドウの実の発育期にほどよい酸味を加味。複雑な風味も、この地の豊かな土壌によって醸し出されます。まろやかな舌触りや成熟したタンニンも、この地のピノ・ノワールの特徴です。

デリケートなピノ・ノワールは、土壌やその年の気候に影響を受けやすい品種。ウィラメット・バレーのピノ・ノワールも、場所やヴィンテージによって微妙に異なる味わいが魅力になっています。

冷涼で湿潤な風土、場所によって異なる土壌を反映する味わいなど、ブルゴーニュのグランクリュを思わせる特徴があります。ウィラメット・バレーが、「新世界のブルゴーニュ」と呼ばれるのもこのためです。

サザン・オレゴン

オレゴン州南部にあるサザン・オレゴン。多くのワイン批評家によって、「ウィラメット・バレーに次ぐオレゴン州の目玉」と呼ばれる地域です。

起伏のある丘陵地帯、緑豊かな渓谷から成るサザン・オレゴンは、170に細分化されたミクロクリマ(条件が異なる区画)があります。栽培されるブドウも多様。
オレゴンワインの機軸であるピノ・ノワールはもちろん、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルローなど、それぞれの区域に合うブドウが栽培されています。

5つのAVAを有するサザン・オレゴンのワインは、バラエティ豊か。ウィラメット・バレーのワインのようなブランド感ではなく、親しみやすさで人気があります。

コロンビア・ゴージ

コロンビア川を挟んで、オレゴンとワシントンにまたがるコロンビア・ゴージ。降水量や標高は場所によって大きく異なるため、アメリカでも有数の多様性を誇るワインが生まれる場所です。カスケード山脈から吹く風の影響を受けて、滋味のあるブドウが実ります。

コロンビア・ゴージの東部は、降水量が少なく年間平均気温が高いという特徴があります。一方の西部は、冷涼で降水量が多い地域。この特徴を受けて、東部ではシラーなどの品種が栽培され、西部ではピノ・ノワールが多くなっています。

職人芸のような技を駆使するワイナリーも多く、雄大な景観の中で生まれるワインは力強さが特徴。オレゴンの大自然のようなしっかりとした骨格のワインが多数あります。

スネーク・バレー

2007年4月にAVAとして認定されたスネーク・バレー。オレゴン州の東部から、アイダホ州の南西部にかけて広がる地域です。高山の砂漠性気候によって、昼夜の気温差が大きいこのあたり。
シラーやヴィオニエ、リースリングなどの品種が栽培され、酸と糖分のバランスが抜群のワインが生まれます。

標高700m以上に位置するため、夜や冬は温度が下がり、夏期の昼は30℃以上になることも日常的。病気が発生しにくい条件によって、高品質のブドウが収穫されます。
オレゴン州東部では唯一のワイン生産地。世界各地の高名なワイン生産地と同緯度にあることから、将来が期待される地域です。

世界的な評価が高まるオレゴン州のワイン、主要品種とおすすめ銘柄

手堅いワイン造りで世界的な評価が高いオレゴンワイン。
主要品種とおすすめの銘柄をご紹介します。

ピノ・ノワール

オレゴンワインの顔ともいえるピノ・ノワール。 ブルゴーニュと比肩する質で知られるオレゴンのピノ・ノワールは、アメリカ大陸の大自然の中で生まれる雄大な風味が特徴です。

その中でも、「義兄弟」の名前を持つボーフレールは、ワイン評論家として有名なロバート・パーカー・ジュニアが手がけるワイナリーとして有名。
1980年代後半に、オレゴンのピノ・ノワールにほれ込んだマイケル・G・エッツェルが、妹のパット、その夫のロバートともに、オレゴンの丘陵地帯に本拠を構えてワインを造り始めました。

一族の運営によるボーフレールは、バイオダイナミック農法を採用し、肥料も自家製。ブルゴーニュを規範としたナチュラルな製法で、高品質のワインを送り出しています。

また、「本家ブルゴーニュを超える」という気概がすばらしいドメーヌ・セリーヌも外せません。
オレゴンのピノ・ノワールのブランド力を確固たるものにしたといわれるエヴァンス夫妻が生み出すワインは、ラグジュアリー感が満載。
ウィラメット・バレーのダンディヒルズを舞台に、オレゴンを代表するピノ・ノワールを造り続けています。

ピノ・グリ

ウィラメット・バレーはピノ・ノワールで有名ですが、実はピノ・グリも実力派がそろっています。
冷涼な気候から得られる酸味はしっかりとしていますが、軽やかでアメリカらしいカジュアル感を持っているのが、オレゴンのピノ・グリの特徴。

オレゴンのピノ・グリの秀逸さを伝えてくれるのがキング・エステート・ワイナリー。
1991年創業の同ワイナリーは、オレゴンの大自然の恵みを最大限に生かすワイン造りを進めてきました。ブドウ畑の周りには、森、草原、湿地帯が広がり、あらゆる生物が融合する生態のサイクルを見ることができます。
もちろん、バイオダイナミック農法を採用。北米でも最大規模のバイオダイナミック農法で、人間の介入を極力抑えたワイン造りで知られています。

キング・エステート・ワイナリーのピノ・グリは、こうしたこだわりの製法から生まれた逸品。豊かなアロマはまさに、オレゴンの大自然の結晶。オレゴン産のピノ・グリの評判を一気に高めた白ワインです。

シャルドネ

オレゴンワインの中で注目度が高まっているシャルドネ。1960年代か70年代にかけて、カリフォルニアから移したシャルドネはオレゴンでうまく育たなかったため、生産者は大変な苦労を重ねたといわれています。

ブルゴーニュやカリフォルニアのシャルドネを模倣するのではなく、オレゴン独自のシャルドネを造るという目標を掲げた結果、酸味と果実感のバランス抜群のワインが誕生しました。
冷涼な気候に由来するきりっとした味わいは、芳醇なカリフォルニア産とは一線を画すおいしさで、多くのファンを獲得しています。

ウィラメット・バレーで哲学的なワイン造りを続けているウォルター・スコットのシャルドネは、特に人気のある銘柄の一つ。リスクも覚悟した新たな取り組みを行い、多様な土壌を生かしたシャルドネを生み出しました。旧世界にひけをとらない高品質で、オレゴンワインの価値を高めています。

また2012年にウィラメット・バレーの土地を購入しワイン造りを始めたリングア・フランカも、質の高いシャルドネで有名。多様な土地の特徴に合わせた多様な栽培を行い、サステナブルやバイオダイナミック農法を採用するなど、環境に負荷のかからないワイン造りをモットーにしています。
ブルゴーニュで白ワインの巨匠と呼ばれるドミニク・ラフォンが醸造を手がけた結果、またたくまに世界的評価を獲得しました。

最後に

太平洋に面し、多様な地形に恵まれているオレゴン。
オレゴン州のワインは、ピノ・ノワールを中心に、1980年代から世界的に高い評価を受けてきました。
環境に配慮した丁寧な小規模経営が多いオレゴン州。大自然の恵みと純朴な人々のスピリットが込められた深い味わいに、ぜひ触れてみてください。

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