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お酒のあれこれ

12 ワインの正しい開け方とは?コルクの扱い方とともに

ワインは、価格や等級、ブランドに応じて、コルクやスクリューキャップで栓がされています。コルク栓も、ナチュラル素材から合成樹脂タイプまでさまざま。スパークリングワインの開け方は、通常のワインとは異なります。
ワインのコルクやキャップはどのように扱えばよいのでしょうか。
さまざまなツールを使ったワインの正しい開け方を、詳しく解説します。

ワインのコルクと開栓ツールの種類

ワインを飲みたいと思ったとき、栓をきれいに開けられると優雅な気分で楽しめます。特に高価なワインのコルクの栓は、開け方を覚えてきれいに開栓すれば気分も上々に!

コルクやキャップにはどんな種類があるのか、またワインを開けるときのツールにはどのようなタイプがあるのか。ワインの開け方を解説します。

・ワインとコルクの関係
ワインと切っても切れない縁を持つコルク。そもそもコルクとは、樹皮から取り出される、軽くて弾力のある物質のことです。その多くはコルクガシ(Quercus suber)という樹木が使用されています。
液体の栓となる利便性は古代から重宝され、コルクの主要産地である中世のポルトガルでは、コルクガシの樹は法令によって大切に保護されていました。

コルクの栓は、古代ギリシアやローマ時代から使われていたとされていますが、特に17世紀以降、ガラスの瓶が普及してからたことにより、コルクの需要が急増しました。
コルクで瓶に栓をすることができるようになり、これまで樽や、アンフォラ(粘土で造った大きな壺)につめていたのに対し、輸送がも一気に容易になりました。
一説には、シャンパンの開発に一生を捧げた修道士ドン・ペリニヨンによって、円錐形のコルクの栓が発明されたと伝えられています。

ワインの栓にコルクが使われる理由は、コルクが持つ弾力性と、液体の浸透を防ぐという性質が挙げられます。
また、コルクは気密性を保ちつつ、少しずつ空気を通す性質も持っています。天然コルクによって、保管中のワインの洗練度を高められたり、奥深い香りの生成に寄与したりと、さまざまな理由で評価されているのです。

醸造家やワイン生産者が、コルクをワインの栓として最良の素材としているのはこのような理由があります。
さらに、自然素材のコルクは樹皮だけを使うため、樹木を伐採する必要がありません。持続可能性(サステナビリティ)という観点からも、コルクは理に適った素材なのです。

・コルクとキャップの種類
コルクにはいくつかの種類があります。自然素材100%の天然コルクが一般的でしたが、合成樹脂タイプも増えています。天然コルクはコストがかかること、またバクテリアに汚染されて刺激臭を発する天然コルクのケースが見つかったことなどから、さまざまなタイプが代替として登場しました。
ワインのコルクを、タイプ別に見ていきましょう。

(1)天然コルク
100%天然素材のコルクは、樹皮を固めて円筒型にしたものです。弾力性と気密性を併せ持ち、長期保存向きのワインに適しています。

(2)圧縮コルク
天然コルクを生産した後の廃材を集めて円筒状にしたものです。縦の亀裂が少ない圧縮コルクは、特に気密性に優れています。

(3)合成樹脂コルク
低コストで製造できるコルク。長期熟成を必要としないワインによく使用されるほか、中米や南米産のワインによく使われています。

(4)スクリューキャップ
コルク栓の代用として普及しているキャップ。気密性や安全性に優れているため、高級ワインに用いられることもあります。

(5)ガラスキャップ
ガラスで出来た栓で、瓶の口に触れる部分にはプラスチック・リングがついています。高価ですが、コルク臭の心配がなく酸素の通過が極めて低い特徴があり、再栓することも可能です。

・開栓ツールの種類 ワインオープナーには、いくつかの種類があります。
コルクが崩れにくいスクリュープル式、テコ式とも呼ばれるウイングタイプ、力がない人でも使いやすいエアーポンプ式、コルクがもろくなっているときに使えるプロング式、スタイリッシュに使えるソムリエナイフ、初心者におすすめのレバー式などなど。

ワインの開け方として、見た目のよさはもちろん、実用性も考慮してオープナーを選んでください。

・ワイン開栓後の保存方法
ワインは栓を開けた後、なるべく早く消費するのが、もっともおいしく飲む秘訣です。もし飲みきれなかった場合は、次の点に留意して保存してください。

(1)しっかりと栓をして密閉する
コルク栓、ラップ、専用ストッパー、真空ポンプなど、ツールを使って酸化を防ぐことが、おいしさを保つカギになります。ラップを使用する場合は、輪ゴムでしっかりと密封することも忘れずに。

(2)ワインボトルは立てて保存する
ワインは酸化によって味がどんどん変化してしまいます。なるべく酸素に触れる要素を減らすために、縦置きにして冷蔵庫に保存します。瓶に残ったワインは、少ないほど酸化が加速されることも覚えておきましょう。

それぞれのワインの保存期間は、こちらです。

赤ワイン:3~5日
白ワイン:2~3日
スパークリングワイン:1~2日

いずれも、早めに消費するのがベターです。

オープナーのタイプ別、正しいワインの開け方

さまざまな種類のワインオープナー。タイプ別に、ワインの正しい開け方を解説します。

・スクリュープル式
ちょっとしたコツは必要ですが、慣れればとても使いやすいのがスクリュープル式のワインオープナーです。ツールの上部をくるくる回して開栓するというシステム。使い方は次のようになります。

(1)ナイフや専用ツールでキャップ部分のシールをはがす
(2)本体をワインの瓶口に固定する
(3)スクリュー部分をコルクの中心に埋め込む
(4)本体上部にあるハンドル部分をぐるぐる回すと栓が抜ける

ゆっくりとコルクが上がり、きれいに抜くことができます。コルクが崩れにくく、初心者向きのツール。スクリュープル式のオープナーはデザインも多彩なので、ぜひお気に入りの一点を見つけてみましょう。

・ウイング式
ウイング式のオープナー、原理はスクリュープル式と同じです。本体の両側に付いているウイングを活用することで、コルクの開栓がより容易なタイプです。

(1)ナイフや専用ツールでキャップ部分のシールをはがす
(2)本体を瓶口に固定する
(3)スクリュー部分をコルクの中心に埋め込む
(4)本体上部のハンドルをぐるぐる回す
(5)上に跳ね上がったウイング部分を下に倒す
(6)上部のハンドル部分を上に引くと栓が抜ける

ワイン初心者や力がない女性に向いているこのタイプ。見た目が少しごついのが欠点です。「バタフライ式」の別称もあります。

・エアーポンプ式 実用的でシンプルで、力を必要としないエアーポンプ式。初心者にも簡単に使えるのがメリットです。

(1)ナイフや専用ツールでキャップ部分のシールをはがす
(2)瓶を押さえながら本体の針をコルクの中心に刺す
(3)本体部分を上下させてコルクに空気を入れる
(4)浮いてきたコルクを手で押さえながら完全に抜けるまで空気を送る

ワインの開け方としては情緒に欠けますが、実用性は抜群。大きさもコンパクトなところが人気です。

・プロング式
年代物のワインで、コルクがもろくなっているときに使えるのが、プロング式のオープナーです。ワインの開け方としては難易度が高く、ある程度の力を要します。

(1)ナイフや専用ツールでキャップ部分のシールをはがす
(2)瓶を押さえながら本体の2枚刃をボトルとコルクの間に埋め込む
(3)2枚の刃がコルクの下部に至るまで押し込む
(4)刃がすべて埋まったら上部のハンドル部分を回しながら上に引く

とてもシンプルな構造ですが、力がない方には難しいかもしれません。ただし、プロング式は一つ持っておくと、抜きにくいコルクに遭遇してしまったときに便利です。

・ソムリエナイフ
プロ仕様のオープナー、ソムリエナイフ。コンパクトでスタイリッシュなデザインが多く、慣れるとソムリエ気分を味わえます。
キャップ部分のシールをはがすナイフ、コルク部分に挿入するスクリュー、スクリューを回転させる持ち手、ボトルを安定させるためのフックで構成されており、ソムリエがポケットに入れて携帯できるサイズ。
使い方を見ていきましょう。

(1)ナイフ部分を出し、キャップシールに切れ込みを入れながらはがす
(2)スクリュー部分を出し、コルクの中心に挿入する
(3)持ち手の部分を回転させながらスクリューを8分目まで埋め込む
(4)フックをボトルの部分にあてがい、持ち手部分を上に引き上げる
(5)コルクが浮上してきたら瓶をしっかりと押さえて引き抜く

プロが使うツールですので、ワインの開け方としては難易度が高いです。しかし使いこなすと絵になります。高級ワインを楽しむときは、ソムリエナイフで優雅にワインを開けて楽しみたいものです。

・レバー式
数は多くないのですが、キッチンウェアのブランド「ル・クルーゼ」などが展開するレバー式もおすすめ。コルクが砕けにくく、超初心者でも問題なく使いこなせるオープナーです。

(1)ナイフや専用ツールでキャップ部分のシールをはがす
(2)レバー部分を上げた状態で本体を瓶口に装着する
(3)瓶口を押さえながらレバーを下に引いた後、上にあげる
(4)コルクが抜ける

ほぼワンアクションできれいに開栓できるのがメリットです。

ワインを開けるときに必要なこれらのツールは、それぞれのタイプからさまざまなデザインの商品が販売されています。デザイン性、実用性などを考慮して、ぜひ愛用できる一点を見つけてください。

・スパークリングワインの開け方
近年人気が高まっているスパークリングワイン。お祝いや記念日だけではなく、日常的にスパークリングワインを楽しむ人が増えました。

スパークリングワインの場合は、オープナーを使わずに開けることができます。がしかし、一度抜栓してしまうと、ガスがないワイン(スティルワイン)のように、コルクを戻すことはできません。

(1)吹き出しを防止するため、スパークリングワインをよく冷やしておく
(2)切り取り線を利用してキャップシールをはがす
(3)キャップ部分を上から指で押さえながら、針金(ミュズレと言います)を緩める
(4)コルクを指で押さえながら、ボトルを手にの底を持ち、ボトルの方をゆっくりと回す
(5)瓶内に生じたのガスの圧でコルクがゆっくりと浮上する
(6)コルクを押さえつつ、ガスを外に出すような感覚でゆっくりと開栓する

炭酸によるガスが発生するスパークリングワインは、ねじ針金(ミュズレ)を緩めたとたんにコルクが飛び出る可能性があります。コルクを外すまで確実に手で押さえておくこと。絶対に瓶口を人に向けないようにしましょう。また、開栓までになるべく瓶に振動を与えないことも、きれいに開ける大切な要素。
ちなみにスパークリングワインは、スティルワインと違い、縦置きが保存の基本です。スパークリングワインを横置きにしておくと、炭酸ガスの圧でコルク部分が細くなり、空気が抜けやすくなってしまうためです。

またソムリエナイフやオープナーを使ってスパークリングワインを開けると、ボトルが破損する可能性もあります。絶対に避けるようにしてください。

吹きこぼれ防止のために冷やしておいても、ガスの量によっては吹きこぼれてしまう可能性も。テーブルを汚さないように、布巾を用意しておくと便利です。

ワインの栓がうまく開けられないときの対処法

ワインの栓が開けられないという経験、ワイン好きの人ならば誰でもあると思います。ワインのコルクが上手に抜けない場合、どのような開け方をすればよいのでしょうか。

・プロング式の栓抜きを活用
オープナーのタイプの一つ、ブロング式は困ったときの救世主。コルクの中心にスクリューを指すのではなく、2枚刃でコルクを挟み込むように開栓するスタイルであるため、年代物のワインのもろいコルクもきれいに開栓できます。

スクリュータイプのオープナーを使ってコルクが砕けてしまい、下部だけがボトルに残ってしまったという場合も、プロング式の出番です。2枚刃で残ったコルクの部分を挟み、きれいに開栓できます。

プロング式のオープナーを普段は使わない人も、非常用に1個持っていると便利です。

・コルクを瓶内に落として対処
コルクが砕けてボトルから引き出せない場合の最後の手段、それはコルクを瓶の中に落してしまうという方法です。
ワインの味を損ねてしまう可能性もありますが、背に腹は代えられない場合のワインの開け方として覚えておきましょう。

方法は至って簡単。箸やスプーンを使って、瓶内に残っているコルクを落下させます。コルクの破片がワインに混入してしまうため、ろ過用のペーパーや茶こしを使って除去しましょう。

・ワインを開ける前に確認すると失敗しない
ワインを開ける前に、コルクの状態を確認し、適切な開け方をすることで失敗を防ぐことができます。

例えば高価な年代物のワイン。見るからにボロボロと崩れそうなコルクの場合は、最初からプロング式のオープナーを使うと、失敗することなく開栓できます。

また、コルクが乾燥しすぎていると感じた場合は、いったん瓶を横にしてみましょう。ワインがある程度コルクに染み込むと、コルクを破損せずに開けることができるかもしれません。
基本的に、スティルワインは横に置いて保存することも覚えておきましょう。

まとめ

おいしいワインを味わうためには、コルクの扱いもスマートに行いたいもの。
正しく扱い栓抜きをすれば、スマートにワインが楽しめます。
価格によって異なるワインの栓、そしてさまざまな開栓ツール。それぞれの特徴を覚えて、優雅にワインを堪能してください。

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