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お酒のあれこれ

13 フランスが誇るワインの銘醸地ブルゴーニュとは?

世界に冠たるロマネ・コンティを生み出すフランスのブルゴーニュ地方。
美食と風光明媚で有名なブルゴーニュ地方は、伝統的な高品質のワインの生産地として有名です。
ワイン生産地としてのブルゴーニュには、どんな特徴があるのでしょうか。歴史や気候の特徴なども含めて、ブルゴーニュの魅力をお伝えします。

ブルゴーニュの特徴

年間、2億本強というワインを販売している地域ブルゴーニュ。ブルゴーニュ産のワインは、フランス国内だけでなく、アメリカや日本でも大人気です。複雑に重なり合った土地から、それぞれの特徴を持つワインが数多く生産され、高い評価を得ています。
ワインの産地ブルゴーニュの特徴を解説します。

・古代からの歴史

古代にはガリアと呼ばれたブルゴーニュ。フランスの中東部に位置する地域です。
古代ガリアでは、大麦から作るビールがアルコールの主流でしたが、ローマによる征服後からワインの生産が開始。紀元前3世紀ごろから、ブルゴーニュエリアではワインが作られていたといわれています。

ブルゴーニュ産のワインの名声が高まったのは中世の時代。
640年に、ある貴族が修道会に寄進した土地が、銘醸地コート・ドールへと発展します。
12世紀、キリスト教会のシトー派の修道士たちによって畑が開墾され、醸造技術も進歩しました。当時から修道士は、土地ごとに異なるワインの味わいを文書にして残していて、ブルゴーニュ特有の細分化された単一畑のワインは、この地域の伝統となったのです。

・ブルゴーニュの気候と土壌

ブルゴーニュの中心都市はディジョン。ある調査によれば、ディジョンはフランス人がもっとも住みたい都市の一つだそうです。歴史的建造物、おいしいワインと食、交通の便のよさ、居住環境の秀逸さなど、ブルゴーニュはフランス人も憧れる地域です。

内陸に位置するブルゴーニュは、大陸性気候が特徴。夏は暑く、冬はかなり冷え込みます。霜や雹、降雨量の影響を直接的に受けるため、ブドウの出来や収穫量は年によって大いに異なります。ブドウが主原料のワインは、生産された年によって特徴が違いますが、特にブルゴーニュのワインは年ごとの特色が顕著です。

こうした気候とともに、土壌もブルゴーニュワインの味を決める大事な要素。ブルゴーニュの土壌はジュラ紀由来の粘土石灰質が特徴で、約2億年前から堆積した土は、ワインに複雑な味をもたらします。また断層も多いため、隣り合う畑でも収穫されるブドウの味わいが大きく変わります。

「グラン・クリュ(偉大なる土地)」と呼ばれる畑は、気象や土壌のよい条件が重なり、高い評価を得るワインを生み出しています。

・ブルゴーニュワイン、高評価の理由

世界でもっとも有名なワインの一つ「ロマネ・コンティ」の産地ブルゴーニュ。ワインの聖地と呼ばれるブルゴーニュの中でも、「コート・ドール(黄金の丘という意味)」は世界的な高級ワインを生み出し、価格の高さで話題になることもしばしば。

ブルゴーニュのワインの評価が高い理由には、次のようなものがあります。

(1)細分化された畑を基本にした小規模な生産
(2)ピノ・ノワールやシャルドネを使った単一品種のワイン
(3)自社畑を持ち、栽培から醸造まで手がけるドメーヌが多い

違う畑で収穫されたブドウをブレンドしたワインや、畑の細分化がされていない地域が多い中で、ブルゴーニュ地方のワイン造りは突出した特徴を持っています。その特異性が、世界をうならせるワインを生み出す理由となっています。

・ブルゴーニュの「ドメーヌ」と「ネゴシアン・エルヴール」

ブルゴーニュには、ブドウの栽培からワインの製造まですべてを行う「ドメーヌ」が約3,500軒あります。また、自分ではブドウを栽培せず、農家から買い取ってワインを醸造したり、樽ごとワインを買って熟成したりする「ネゴシアン・エルヴール」と呼ばれる人たちがおよそ270軒。
小規模でも、ブドウ栽培から始まるワイン生産のすべてを担う造り手(ドメーヌ)の割合がフランス国内でもっとも高いのが、ブルゴーニュです。

・独自の格付け方法

フランスのワインを語る上でよく耳にする「グラン・クリュ」。最高峰のフランスワインを生み出す土地に与えられる「グラン・クリュ」という名称は、各地域によってルールが違います。

シャンパーニュ地方が村単位、ボルドー地方は生産者に対して「グラン・クリュ」という言葉が使われるのに対し、ブルゴーニュは畑を単位にしています。ブルゴーニュの「グラン・クリュ」は33面ありますが、これはブルゴーニュ全体のわずか1%ほど。グラン・クリュから生まれるワインが高額になるのも当然といえるでしょう。

ブルゴーニュの細分化された畑、それぞれの特色

ブルゴーニュのワインは、ディジョンからリヨンまで、南北280kmに広がるブドウ畑から収穫されたブドウが原料となっています。この地域のほか、白ワインで有名なシャブリ地区だけが、少し離れています。
それぞれの地域の特徴を解説します。

・シャブリ地区

冷涼な気候が特徴のシャブリ地区は、ブルゴーニュの最北部にあります。白亜質土壌は、白ワインのためのシャルドネの栽培に最適。芳醇な酸とミネラルが感じられる白ワインが、シャブリ地区のシンボルです。

細分化された一つひとつの畑に「グラン・クリュ」のタイトルが与えられているブルゴーニュですが、シャブリ地区だけは異なります。シャブリにある7つの畑を総称して、「シャブリ・グラン・クリュ」と呼ばれているのです。

スラン川流域に広がるシャブリのブドウ畑は、栽培に適した斜面が特徴。シャブリ地区の一角にはグラン・オーセロワ地区という、ピノ・ノワールのワインで有名なエリアもあります。

・コート・ドール、コート・ド・ニュイ地区

「黄金の丘」の意味を持つ「コート・ドール」に位置するコート・ド・ニュイ地区。南北20kmに渡るエリアで、長期熟成型の赤ワインの生産で知られています。中世の修道士たちが神に捧げるワインを作っていたことから、「神の祝福を受けた地」と呼ばれることも。

コード・ド・ニュイ地区は、東南に向いた丘陵に広がっています。グラン・クリュは、標高250~300mの中腹に位置し、畑の土壌は数種の石灰岩。コート・ド・ニュイ地区の各村には、必ずといってよいほど背斜谷があります。背斜谷とは、隆起した土地の内側にある小さな峡谷のことで、丘から吹き下ろす風の向きを変える働きを持っています。それぞれの区画のブドウの成熟度は、背斜谷の影響を受けて変わります。

ロマネ・コンティを生産するヴォーヌ・ロマネ、長期熟成の堅固な味わいを生み出すジュヴレ・シャンベルタンなど、ピノ・ノワール種を原料にした世界最高峰のワインで知られた土地です。

またおいしいロゼで有名なマルサネ、力強さと繊細さのバランスが抜群のワインを生み出すモレ・サン・ドニなど、個性的ながらテロワールの秀逸さが際立つ地区です。

・コート・ドール、コート・ド・ボーヌ地区

コート・ドールにあるコート・ド・ボーヌ地区は、長期熟成型白ワインの生産率が高いエリア。コート・ド・ニュイ地区の延長線上にありますが、細長いコート・ド・ニュイよりも丸みを帯びた丘陵地帯になっています。

ブルゴーニュの商業都市ボーヌが名前に由来。赤ワインで有名なコルトン地区以外は、シャルドネを原料とする白ワインの生産で名をはせている地域です。
ラドワ村とマランジュの丘陵に挟まれたコート・ド・ボーヌは、コート・ド・ニュイ地区の斜面よりも傾斜がなだらかで、幅も広いという特徴があります。斜面の上部には白ブドウ、下部に黒ブドウが栽培されます。

コート・ド・ボーヌの土壌は、中生代ジュラ紀の海の堆積物に由来。アフリカ大陸とヨーロッパ大陸のプレートがぶつかった衝撃でアルプス山脈が生まれ、コート・ド・ボーヌはその裂け目に位置すると推測されています。
ジュラ紀には海であったこのあたり、2種ほどの石灰岩が母岩となっていて、ミネラルが豊富。コート・ド・ボーヌのワインの味わいは、この土壌によるところが大きいです。
カール大帝とゆかりのあるアロース・コルトン、濃厚で力強い赤ワインを生むボーヌやポマール、グラン・クリュはないものの良質なワインが世界中で人気なムルソー、ミネラル豊富な白ワインが唯一無二と評価されるピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェなどから構成されています。

・ブルゴーニュの中部から南部

コート・ドールのワインが有名すぎて、それ以外の地域のワインの知名度はイマイチ。しかしコート・ドールと地続きなだけに、中部や南部にいたるエリアも秀逸なワインの産地になっています。

例えば、コート・ドールの南側にあるコート・シャロネーズ地区は、グラン・クリュこそ存在しませんが、140におよぶプルミエ・クリュを有しています。ほとんどが丘陵地帯にあり、スパイシーで生き生きとした酸が特徴の赤ワインや、繊細な白ワインの宝庫。

南端のマコネ地区は、ブルゴーニュ全体の4分の1を占める広いブドウ畑を持っています。ソリュトレの山麓で生産されるプイィ・フュイッセをはじめ、シャルドネの銘酒がたくさんあります。

ここにも注目!ブルゴーニュワイン

ブルゴーニュを語ることは、すなわちワインの世界の動向を語ること。
世界のワイン業界を牽引するフランスの中でも、特に高評価のワインを生産しているブルゴーニュ。この地を知ることは、ワインの文化を学ぶことでもあります。

ブルゴーニュに関連するいくつかの話題を解説します。

・グラン・クリュとプレミエ・クリュ

ブルゴーニュワインの階級の中で最上級に位置する「グラン・クリュ」。フランスワインの品質を保証する「A.O.C.(原産地統制呼称)」の中でも、特に優れたワインを生む地域が、グラン・クリュです。
畑単位で名乗ることができるグラン・クリュは、全ブルゴーニュワインの1%ほどです。全部で33畑ありますが、グラン・クリュのワインのラベルには畑名のみが記されています。

その次に位置する「プレミエ・クリュ」は600畑。グラン・クリュに比べると多いので、ラベルには畑名と村名が記されています。

グラン・クリュと比べると評価は下がりますが、ムルソーのようにプレミエ・クリュのワインでも高評価になるワインも多く、ブルゴーニュワインの層の厚さを実感できます。

グラン・クリュもプレミエ・クリュも、ブルゴーニュのワインのレベルになると、いずれも高額になる傾向があります。

・瓶の形

ワインを楽しむようになると気がつくこと、それはボトルの形が異なる点です。
「ブルゴーニュ型」と呼ばれるボトルは、なで肩で安定感のあるフォルムが特徴。ブルゴーニュワインは澱が少ないため、肩の部分はなだらかにデザインされています。

ブルゴーニュ型ボトルは、互い違いに折り重ねて収納しやすいのもメリット。一方、澱の多いボルドーワインは、グラスに注ぐときに肩の部分に澱がたまるよう、いかり肩のフォルムです。

・ビオ・ワインについて

世界中のワイン愛好家から愛されるブルゴーニュワイン。年間生産数2億本超のうち、55%は海外に輸出されています。
こうした状況から、多くのブルゴーニュのドメーヌは、地球環境改善とワイン生産の兼ね合いを模索してきました。

第2次世界大戦後のワイン業界は、とにかく生産量を増やす努力が続けられました。結果、農薬や化学肥料を使い、土壌が細る要因となってしまったのです。
1980年代から、ブドウの栽培は自然で健康的な方法へと回帰する生産者が増加。
ブルゴーニュでも、多くのドメーヌが「リュット・レゾネ」と呼ばれる減農薬へと方向転換し、「ビオ」と呼ばれる有機農法や、天体の動きを機軸に農業を行う「ビオディナミ」が導入されています。

まとめ

ワイン大国フランスでも群を抜く銘醸地として有名なブルゴーニュ。
ワイン初心者には敷居が高いイメージがあります。しかしブルゴーニュのワイン事情を知れば、歴史の中で育まれてきたブルゴーニュワインの評価の高さにも納得。ロマネ・コンティをはじめとする高級ワインの産地としての気概を実感できます。

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