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フランス

Claude Cazals 2017 Chapelle du Clos

【クロード・カザル】シャペル・デュ・クロ 2017

スパークリングワイン(白) 2017年 750ml

常に高い品質を求めて代々受け継がれてきたRM(レコルタン・マニピュラン)のお手本のようなシャンパーニュ。
その中でも、希少なグランクリュ格付けのシャンパーニュのクロ、クロ・カザル内にある小さな礼拝堂の近くの若樹の区画から造られるため、この名がつけらている特別なキュヴェ。
一部バリックで発酵。大きく広がる果実にはこのクロ特有の暖かなミクロクリマがもたらす高い熟度が感じられる。
オジェの豊満のキャラクターが華やかに表現されたリッチなグランクリュのクロ・シャンパーニュです。


醸造・熟成:ステンレスタンクで発酵後、4年熟成
ドサージュ:3g/ℓ
栽培方法:リュット・レゾネ。殺虫剤不使用。
ワインメイキング:温度管理しながらステンレスタンクで発酵とMLFを行う。



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フランス  シャンパーニュ

シャルドネ100%

生産者:Claude Cazals(クロード・カザル)醸造責任者:Delphine Cazals

原産地呼称:シャンパーニュ グランクリュ(Champagne Grand Cru)

容器の種類:

アルコール度数(%):12.5%

【生産者情報】

Claude Cazals(クロード・カザル)

1897年創業のクロード・カザルは最もエレガントなシャンパーニュを生むと評されるル・メニル・シュール・オジェと、おおらかな気品が魅力のオジェの対照的なふたつのグラン区ゆるを所有するレコルタン・マニピュラン。


グランクリュ、ル・メニル・シュール・オジェとオジェ


これまで8,500種以上のシャンパーニュを試飲してきた評論家リチャード・ジューリンから、「歴史上最もエレガントなシャンパーニュをもたらす」と最大の賛辞を受けるル・メニル・シュール・オジェは、シャルドネの聖地コート・デ・ブランの最南端に位置するグランクリュだ。
KRUG(クリュッグ)の最上キュヴェを生む畑クロ・デュ・メニルを擁し、洗練の極みであるサロンを生み出すこの村の魅力に大きく寄与するのは土壌である。表土が非常に薄くベレムナイト・チョークの層がすぐに露出する土壌が、豊かで強いミネラル感とシャープな酸をもたらし、シャンパーニュのグランクリュの中で最も長熟で最もエレガントと評されるワインを生み出す。
それに対し、すぐ北隣に位置するグランクリュ、オジェでは、北風から保護されたパラボラアンテナ状の独特の地形により優しい果実と穏やかな酸が備わり、大らかな気品が魅力となる。

1897年創業のクロード・カザルは、対照的なこれらふたつのグランクリュとその周辺のプルミエクリュのみに約9haの畑を所有するレコルタン・マニピュランである。


同時に、長い間ボランジェやルイ・ロデレールなどトップ・メゾンにブドウを供給してきた。更に、現当主デルフィーヌ・カザルの祖父オリヴィエ・カザルの代から、これらのメゾンと契約する栽培家のブドウを圧搾するプレス・ハウスを務めており、2004年にル・メニル・シュール・オジェに醸造用セラーを新設して以降は、メゾンからの要請を受け、プレスだけではなく果汁をワインにする工程も請け負っている。
ブドウの供給元となるだけにとどまらず、シャンパーニュ最高のメゾンの数々に契約栽培家のブドウのプレスから醸造までを一任されていることからも、この造り手の傑出した力量が伺える。


ジロ・パレットを発明し、シャンパーニュの発展に貢献

ブドウ栽培にはリュット・レゾネを採用。醸造にはステンレスタンクを用い、アルコール発酵とマロラクティック発酵を行う。ベースワインの醸造はル・メニル・シュール・オジェの醸造施設で行われるが、最低でも36ヶ月という長い熟成にはオジェにある邸宅の地下セラーが用いられる。この建物は国際連盟の設立者のひとりであるレオン・ブルジョワの元別荘で、それを取り囲むように広がる畑、クロ・カザルはクロード・カザルの代名詞である。オジェの丘の麓に位置するクロ・カザルは、シャンパーニュの希少なクロの中でも数少ないグランクリュのクロである。その面積は3.75ha。クロの名の通り壁に囲まれているため、周囲の畑よりも暖かいミクロクリマがブドウに最大限の熟度をもたらし、ブドウの糖度はクロの外の畑よりも1度高くなるという。オジェの豊かな果実を更に引き立てるこの特別な畑は、1950年代にカザル家の手により植樹され、そのブドウはかつて有名メゾンのプレステージ・キュヴェに使われていた。しかし、現当主のデルフィーヌは、この畑は単独で瓶詰めすべきだと考え、頑なに慣習を守ろうとする父親を懸命に説得。
彼女の数年越しの努力が実り、1995年に初めてクロの古樹の区画のブドウのみからクロ・カザルが造られた。これは、クロ・デュ・メニルやクロ・デ・ゴワセと同じ数少ないクロの単一畑のシャンパーニュであり、ニール・ベケットの『1001 Wines you must tastebefore you die(死ぬ前に飲むべき1001ワイン)』や、フランスの主要ワインガイド、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの『偉大なブラン・ド・ブラン』特集に大きく取り上げられている。また、クロード・カザルの名はワイナリー名だけではなく、デルフィーヌの父親であり発明家でもあった先代のクロード・カザルの名としても知られている。
彼の最も注目すべき発明のひとつがジロ・パレットだ。
これにより、それまで1ヶ月かけて手作業で行われていたルミアージュを数日に短縮できるようになった。
彼のシャンパーニュ造り全体の発展への貢献は大きい。


ピュアでリッチなスタイルが魅力

クロード・カザルのラベルを注意深く見ると、RM(レコルタン・マニピュラン)ではなくRC(レコルタン・コーペラトゥール)の表記があることに気づくだろう。
レコルタン・マニピュランとしてのワイン造りと、醸造設備を持たない栽培家のための協同組合的なワイン造りを並行しつつ、クロード・カザルのラベルにRMと表記するには、法的には壁で区切られた醸造スペースが2部屋求められる。小規模な家族経営であるクロード・カザルでは醸造スペースを一部屋しか設けることができず、法規制によりラベルにはRCと表記せざるを得なくなってしまった。しかし実際には、このふたつのワイン造りはプレスからタンクまで完全に分けて行われている。
つまり、クロード・カザルのシャンパーニュは全て、自社畑のブドウのみから造られる正真正銘のレコルタン・マニピュランの作品なのだ。
自社畑のブドウの方がメゾンに供給される他の栽培家のブドウよりも質が高いと断言するデルフィーヌにとって、他の栽培家のブドウをブレンドする必要などない。
常に高い質を求めて代々受け継がれてきたカザル家のシャンパーニュの魅力は、ピュアでリッチなスタイルだ。ル・メニル・シュール・オジェの研ぎ澄まされたエレガンスや、オジェの大らかなエレガンスを豊かな果実が包み込む。
シャンパーニュに精通する評論家マイケル・エドワーズはその著書の中で、「デルフィーヌのクロード・カザルス・シャンパンは、レコルタン・マニピュランのお手本のようなシャンパン」と評し、シャンパーニュ評論家リチャード・ジューリンはこの造り手を4ツ星に格付けている。


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