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日本
コク・辛口
白ワイン 2020年 750ml
F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。2004年以来、このF.O.S.は優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年(赤ワインのように)果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造られている、いわば「アンバーワイン」「オレンジワイン」と呼ばれる「醸し」を行っているワインです。
今まで、日本固有の葡萄・甲州種から造られた白ワインは、そのほとんどが淡い色で軽く飲みやすいワインでした。それゆえ葡萄自体も同じように淡い色でソフトな味だと思われがちでしたが、実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年から私たちは甲州種から可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインを造りはじめています。
「2017甲州F.O.S.」は漫画「モーニングNo.39」の「マリアージュ~神の雫 最終章~」(作:亜樹直 画:オキモト・シュウ)にも登場しています。
この「2020甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有しています。アンバーワインにも分類され、多彩なお料理と思わぬ相性を見せます。どうぞのんびりお楽しみください。
★採用実績★2014、2015、2017/JAL国際線ファーストクラス
【Tasting Note】
色合いは明るい琥珀色。香りは柿、黄桃、蜜柑に、紅茶やクローブ、トースト、炭などか複雑に香る。味わいは、熟した果実味にしなやかな酸が全体を引き締め、フェノールからくる丸みと渋みが、奥深い旨味として感じられる。
【相性のよい料理】
生ハムと桃のカプレーゼ、トマトとバジルの冷製カッペリーニ、スモークサーモンとクリームチーズのマリネ、いぶりがっこ、香箱蟹、穴子の蒲焼き、麻婆豆腐、鶏手羽元と大根のすっぱ煮、炭火焼鳥、おでん
日本 栃木県
甲州 100%
生産者:COCO FARM&WINERY(ココ・ファーム・ワイナリー)
容器の種類:瓶
アルコール度数(%):11.5%
テイストの特徴:コク・辛口
1950年代、少年たちによって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来、除草剤が撒かれたことがありません。
1980年に誕生したこの山の麓のココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。
2007年より100%日本の葡萄からワインをつくり、現在、ココ・ファーム・ワイナリーの自家製ワインはすべて「日本ワイン」です。
自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母や野生乳酸菌が中心。“こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています。
●1950年代、急斜面の山を開墾
1950年代、当時の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇氏 かわたのぼる:1920年12月18日-2010年12月17日)によって開墾されたこころみ学園の葡萄畑。足利の北の山にあるこの葡萄畑は平均斜度38度の急斜面です。
この場所に開墾したのは、一介の教師には、平らな土地に農地を得ることができず、山奥の急斜面を開墾するしかなかったからでした。
しかし、このこころみ学園の葡萄畑は、南西向きの急斜面であるため陽あたりがよく、水はけがよく、葡萄にとってなかなか良い条件です。また、この急斜面は葡萄の生育によいだけでなく、障害を持ってかわいそうと過保護にされ、あてにされることもなかった子どもたちにとっても、大切な役割を果たしてきました。
葡萄畑の南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、また南側の草が茂ってきます。また南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、またまた南側の草が茂ってくる・・・。
除草剤を撒いてしまうと、子どもたちのやることがなくなってしまいますから、この葡萄畑は開墾以来、除草剤を一切撒いたことがありません。除草剤を一切撒かない葡萄畑にはいろいろな草花がしげり、たくさんの虫が寄ってきます。その草花や虫たちを求めてたくさんの鳥たちもやってくる葡萄畑。秋になると葡萄の実を狙う鳥を追い払うために、朝から晩までカンをたたくという仕事が必要になります。 こうして365日やってもやってもやり尽くせない仕事を用意することができたのです。
<困難を魅力にかえた葡萄畑、3つの特長>
1.貧しくて平らな農地が手に入らず、やむなく開墾した山の急斜面は、陽あたりや水はけがよく葡萄にとってなかなかよい条件であったこと。
2.山の急斜面で、炎天下に草を刈り、寒風のなか、剪定後の枝を拾う農作業は、暑い我慢、寒い我慢を通して少年たちの耐久力を鍛え、急斜面での移動は屋内や平所では養えない臨機応変の注意力をよびおこすこと。
3.急斜面なので大型車両や重機が入らないため土がやわらかく、除草剤を一切撒いたことのない健康な土は、微生物をはじめ、草花や、虫や鳥や、動物や人間など、さまざまな命をはぐくんでいること。
●自家畑 栽培データ
【エリア】
こころみ学園の葡萄畑をはじめとする、5つの自家畑は、栃木県南部の足利市と佐野市に位置しています。北緯 36°21~22′ 東経 139°28~31′ 海抜 50~200m。自家畑の総面積は約6ヘクタールです。
【栽培品種】
自家畑では、マスカット・ベーリーA、リースリング・リオン、小公子などの日本固有の葡萄品種や、プティ・マンサン、ノートン、タナ、ヴィニョール、カベルネ・ソーヴィニョンなど、世界的な葡萄品種を栽培しています。いずれも北関東の気候風土にあった適地適品種のワイン用葡萄品種です。
【適地適品種のワインづくり】
ココ・ファーム・ワイナリーでは、野生酵母(天然の自生酵母)を中心に醗酵を行っています。マロラクティック醗酵(MLF)も野生乳酸菌によって自然に行われることがよくあります。野生酵母を使うのは、葡萄本来の自然の持ち味を引き出して、上質なワインをつくるためです。目に見えない微生物の力や、元気な土壌から生まれる元気な葡萄の潜在力を大切に生かされています。
ワインを葡萄畑からつくるために、ココ・ファーム・ワイナリーでは、適地適品種の考え方を取り入れています。各々の土地や土壌や気候風土のなかで無理なく元気に育つこと。そんな葡萄品種を選ぶことよって、病気にかかりにくかったり、虫の害があっても自分の力で回復することができやすくなります。回復力があれば、余計な消毒もしなくてすみます。
ココ・ファーム・ワイナリーの足利や佐野の自家畑では、2000年を機に、気候変動に対応した葡萄品種を少しずつ植樹してきました。日本の風土の中で栽培されてきたマスカット・ベイリーA、リースリング・リオン、小公子・・・、世界各地から探してきた、ノートン、タナ、プティ・マンサンなどです。いずれも高温多湿によく耐え、決して有名な葡萄品種ではないけれど、実に魅力的な品種です。
この個性的な葡萄品種から生まれるワインは、スパークリングワイン「NOVOブリュット」「NOVOドゥミセック」、赤ワイン「第一楽章」「第二楽章」「こころみノートン」「赤見のぼっこ」、白ワイン「プティ・マンサン」「田島川右岸」、デザートワイン「マタヤローネ」など。スパークリングワインからデザートワインまで、100%自家畑の葡萄からいわゆるドメイヌもの(自家畑自家醸造)のワインです。
一方、北海道、山形、長野、山梨、埼玉、そして栃木など日本各地の契約栽培農家さんたちとタッグを組んで、それぞれの土地に適したお得意の葡萄をつくっていただいているものを使用し、ワインを造っています。
ワインづくりは、醸造場だけの仕事ではありません。葡萄畑に、太陽や土壌や雨風などの気候風土、野生酵母や野生乳酸菌などの微生物、草花や虫や鳥や人間という生物が共生する、いのちがわきたつような仕事です。科学のバックボーンを持ちながら、祈ることや、歌うことに近いなかなか愉快なところもあります。熟成のための長い時間も、人間の手の及ばぬところです。
ココ・ファーム・ワイナリーは、これからも自然に敬意をもって寄り添い、広く深く学んでいきたいと語っています。
葡萄が元気にその魅力を最大限に発揮できるよう、「葡萄がなりたいワインになれるよう」、葡萄の声に耳を澄ませ、ワイン造りをしています。
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